首相辞任劇以来、新聞やテレビなどおもだったマスメディアによるニュースは自民党総裁選がそのトップに露出している(日中の民放テレビではほかに朝青龍か・苦笑。農水相の事務所問題報道も減ったかな)。もちろん、こんなのはわざわざ指摘するまでもないぐらいなんらヒネリのない展開ではあるけれど、辞任劇を受けて自民の支持率が回復したなどという世論調査結果(http://office.kyodo.co.jp/feature/fukuda_resignation/2008/09/post_13.html*注1)がみえてくると、それ相応に警戒すべきだというふうに思う。
今回の総裁選については、白川勝彦氏が指摘しているとおり、「麻生太郎氏を自民党総裁に選出するセレモニーでしかない」とかねてからみてきた。しかし、いちおうの攻勢を展開している民主に対抗するという意味で、これほど効果的な「セレモニー」もほかにはないといえるのではないか。同じく白川氏による重要な指摘「自公“合体”体制の特質はマスコミを味方に付けていることである。自民党単独政権の時代とは、質的に異なるのである。創価学会がそのど真ん中に居座っているからである。昨夜から現に巧妙な報道が始まっている」(「幽霊は消えていく…!」)はまさにそのとおりだと思うし、彼らの力を侮ってはならないという警鐘である(*注2)。
そして乱立する候補者。麻生氏で決まりというのが大方の見方であるにも拘わらずのこのお祭り騒ぎ。大衆の目を向けさせるにはもってこいの演出ではあるが、しかし問題は対抗馬たる民主党のお粗末さにもあろう。
こちらの党首選は小沢一郎氏一本という流れで表面的にはまったくの無風である。もっとも離党という形でさざ波ぐらいは立てられたものだったが、“敵陣”のドンチャン騒ぎとくらべてなんという静けさであろうか。断っておくが、自民流の騒ぎ立てを是とするつもりはないし、一枚岩的な戦略をアタマから否定することもできない。だが、この静けさこそが民主党の正体を如実に顕わしていないか。すなわち、民主の主流というのはじつは小沢派という自民党の一派にすぎず、本来ならば麻生氏ら候補者に並んで小沢氏の顔があってもおかしくないというのが実態なのではないのだろうか。なにしろ一派閥なのだから、“党首”選びで対立できるわけがない。
いまにはじまったことではないが、自民内部にはいくつかの派閥があり、ときに対立のポーズを示す。もっとも同じ穴のムジナに本質的な部分での対立があり得るのかともいえるし、ようは陣取り合戦によるカネのぶんどり争いであろう。小沢氏も内部にあってその一派であった。しかし、たとえそんな対立であったとしても、表面的には今回の総裁選のように賑やかな顔ぶれがメディアに露出することになるのが彼らにとっての役得である。麻生・小池・与謝野・石原・・・なんとも“充実した人材”ではないか。今回のみならず、先々の政権維持に向けて恰好の宣伝材料である。対して民主は? と有権者が訝っても仕方のないところであろう。
類似した対立は民主のなかにもある。むしろ政策という本質的な部分での対立がある。言い換えれば呉越同舟の寄り合いなのだ。ところが、党内でその進路をきめるという重大な局面になっても対立しているハズの主張がみえてこない。改憲・海外派兵賛成・庶民増税etc.を狙う党首一派に完全に飲み込まれてしまっている。本当はそうでない主張があるのに、これでは完全な翼賛体制である(あるいは十分な気概がないのか?)。
このままでいけば、たとえ早期に衆院解散があったとしても自創政権は解消されないであろう。もちろん、現在のようは圧倒的多数を彼らに握られるという事態にはならないにせよ、政権交代まではいかないのではないか? あるいは、仮に選挙で民主が勝利したところで、政権から彼らが払拭されることはないのではないか。いよいよ大連立が形をなし、“二大政党”どころか、事実上の一党独裁政権が誕生するのではないか(*注3)。そんな暗澹たる状況に、わが祖国は向かいつつあるのであろうか……。
*注1:
リンクした共同通信社の記事によれば、「次期首相にふさわしい人」としてコイズミスネオが2位につけ15%もの支持を得ている。スネオが相変わらず人気を持っていることについては以前にも記したが、この数字はこの国にとって滅びの道筋である。
それにしても。「改革」だの「構造改革」だのとタレ流しにされているが、いったいぜんたい何十年同じようなことを唱えているんだ? 悪いけれど、脳内の妄想にすらなってないでまかせであり(すべてとは言いませんがね)、そんなモノに踊らされるおひとよしの国民といったところか。
*注2:
辞任記者会見をたまたまスイッチを入れて画面に現れたTBSテレビでみていたが、自民党に対して公明党がさまざまな影響力を持っているという解説がされていた。それは事実ではあろうが、「公明党が与党にいるおかげで自民にブレーキをかけられているのだ」という主張のニオイが感じられるのが気になった。
*注3:
しかし、その“一党独裁政権”もときに多少の色変わりが起きよう。“宗主国”の国政選挙結果を受けて、ときに共和党よりに、あるいは民主党よりに。完全無欠の超傀儡政権の成立かもしれない。そんな人類史初(?)の怪挙を成し遂げさせてはならない。
そして乱立する候補者。麻生氏で決まりというのが大方の見方であるにも拘わらずのこのお祭り騒ぎ。大衆の目を向けさせるにはもってこいの演出ではあるが、しかし問題は対抗馬たる民主党のお粗末さにもあろう。
こちらの党首選は小沢一郎氏一本という流れで表面的にはまったくの無風である。もっとも離党という形でさざ波ぐらいは立てられたものだったが、“敵陣”のドンチャン騒ぎとくらべてなんという静けさであろうか。断っておくが、自民流の騒ぎ立てを是とするつもりはないし、一枚岩的な戦略をアタマから否定することもできない。だが、この静けさこそが民主党の正体を如実に顕わしていないか。すなわち、民主の主流というのはじつは小沢派という自民党の一派にすぎず、本来ならば麻生氏ら候補者に並んで小沢氏の顔があってもおかしくないというのが実態なのではないのだろうか。なにしろ一派閥なのだから、“党首”選びで対立できるわけがない。
いまにはじまったことではないが、自民内部にはいくつかの派閥があり、ときに対立のポーズを示す。もっとも同じ穴のムジナに本質的な部分での対立があり得るのかともいえるし、ようは陣取り合戦によるカネのぶんどり争いであろう。小沢氏も内部にあってその一派であった。しかし、たとえそんな対立であったとしても、表面的には今回の総裁選のように賑やかな顔ぶれがメディアに露出することになるのが彼らにとっての役得である。麻生・小池・与謝野・石原・・・なんとも“充実した人材”ではないか。今回のみならず、先々の政権維持に向けて恰好の宣伝材料である。対して民主は? と有権者が訝っても仕方のないところであろう。
類似した対立は民主のなかにもある。むしろ政策という本質的な部分での対立がある。言い換えれば呉越同舟の寄り合いなのだ。ところが、党内でその進路をきめるという重大な局面になっても対立しているハズの主張がみえてこない。改憲・海外派兵賛成・庶民増税etc.を狙う党首一派に完全に飲み込まれてしまっている。本当はそうでない主張があるのに、これでは完全な翼賛体制である(あるいは十分な気概がないのか?)。
このままでいけば、たとえ早期に衆院解散があったとしても自創政権は解消されないであろう。もちろん、現在のようは圧倒的多数を彼らに握られるという事態にはならないにせよ、政権交代まではいかないのではないか? あるいは、仮に選挙で民主が勝利したところで、政権から彼らが払拭されることはないのではないか。いよいよ大連立が形をなし、“二大政党”どころか、事実上の一党独裁政権が誕生するのではないか(*注3)。そんな暗澹たる状況に、わが祖国は向かいつつあるのであろうか……。
*注1:
リンクした共同通信社の記事によれば、「次期首相にふさわしい人」としてコイズミスネオが2位につけ15%もの支持を得ている。スネオが相変わらず人気を持っていることについては以前にも記したが、この数字はこの国にとって滅びの道筋である。
それにしても。「改革」だの「構造改革」だのとタレ流しにされているが、いったいぜんたい何十年同じようなことを唱えているんだ? 悪いけれど、脳内の妄想にすらなってないでまかせであり(すべてとは言いませんがね)、そんなモノに踊らされるおひとよしの国民といったところか。
*注2:
辞任記者会見をたまたまスイッチを入れて画面に現れたTBSテレビでみていたが、自民党に対して公明党がさまざまな影響力を持っているという解説がされていた。それは事実ではあろうが、「公明党が与党にいるおかげで自民にブレーキをかけられているのだ」という主張のニオイが感じられるのが気になった。
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しかし、その“一党独裁政権”もときに多少の色変わりが起きよう。“宗主国”の国政選挙結果を受けて、ときに共和党よりに、あるいは民主党よりに。完全無欠の超傀儡政権の成立かもしれない。そんな人類史初(?)の怪挙を成し遂げさせてはならない。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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