忍者ブログ
| Admin | Write | Comment |
猫池罵詈雑言雑記帳
2024/11. 10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30 
[152]  [151]  [150]  [149]  [148]  [147]  [146]  [145]  [144]  [143]  [142
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 さきの洞爺湖サミットにおける異常とも思える警備については、このブログの「エコ騒動の向かう先?の巻」で触れたことがあるが、同じような感想を抱きつつ事態をみつめていたひとも少なくないだろう。たとえば、「日刊ベリタ」のつぎのリンク記事をご覧いただきたい。

「サミットから見えてきた日本の治安・監視体制の本質」  

 ここには警察の大軍団だけでなく自衛隊の実戦兵器までが動員された模様をはじめ、言論活動を権力によって封殺した事実が伝えられており、その先に続く事態として、「国際組織犯罪」や「テロ対策」を名目にした思想取り締まりおよび監視社会への道筋が具体化しつつある状況が触れられている。やや長めの記事だが、まずお読みいただいたうえで、以下のリンク記事に目を通してみてほしい。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080822-00000961-san-soci

 こちらの記事は、さきに起きた秋葉原の無差別殺傷事件を受け、秋葉原を管轄する万世橋署の警察官を大幅増員するという警視庁の方針を伝えるものである。リンク切れの可能性もあるので要約しておくと、増員した警察官によって違法なDVD販売店や風俗店などの摘発に力を入れるという。件の殺傷事件が起きたのは6月8日。社会的な衝撃度の高い特殊な事件であったが、これを受けたのかどうかはとにかくとして、「秋葉原の体感治安の悪化が進んだ」という警視庁幹部のコメントが紹介されてもいる。
 かなり危険な状況である。警視庁は秋葉原を“治安強化”の試験場あるいは既成事実づくりのために利用しようとしている可能性があるからだ。事件後からサミット期間中などにやたら警察官の姿が目につき、一部では過剰とも思える職務質問があったことも指摘されているが、秋葉原をある種の「モデルケース」として捉えているのではないかとこの記事を読んで思わされたのである。

 秋葉原は言わずとしれた電気街だが、一方で風俗店も少なくなく、それらのなかに違法な営業があることも事実であろう。だが、一般人の感覚として(事件直後は別として)「秋葉原の体感治安の悪化が進んだ」ということはあるだろうか? これはコメントとして引用されているとおり、単に警視庁幹部独自の感覚にすぎないのではないか? むしろ(事件後に)警察官の姿が増えてなんとなく圧迫感を覚えるというのが善良な一般市民の感覚のように思うのだが。
 繰り返すが、あの事件は極めて特殊な事件であった。とはいうものの、たしかに同種の事件はいくつも起きており、いつなんどきそうした凶悪事件に巻き込まれるかわかったものではないというのも事実であろう。だが、そういうことならばなにも秋葉原に限ったことではないし、警備という点でみればどこにでも起こりうると考える必要があるハズだ。ん? 「違法な風俗店の摘発」が狙い? しかしそうであるならば殺傷事件との関連は窺えなくなってしまう。むしろ「秋葉原の体感治安の悪化が進んだ」という口実を自演し、街の監視を強化するためのいけにえに秋葉原が選ばれたような気がするのだがいかがなものであろうか。



*付記:
 別段なにもやましいところがないんだから、警察がきちんと警備してくれるほうがいいという考えもあろう。しかし、「やましいところがない」というのはあくまでこちら側の論理である。たとえそれが事実であろうとなかろうと、取り締まる側の警察にとっては「やましいとみる」からこそ無差別に目を光らせるのである。これは監視カメラの類も同様だが、むしろやましいところがなんらないのに一方的に疑いの目を向けられることに対して、もっとシビアになるほうがいい。・・・このあたりについてはあらためて触れたいと思うが……。
PR
  • カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
  • プロフィール
HN:
猫池
HP:
性別:
男性
職業:
レジャーライター
自己紹介:
 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
 なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
  • リンクと姉妹サイト(BBS)ほか
  • ブログ内検索
  • バーコード
  • アクセス解析
Copyright © Blog a_Tocsin All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics  Template by Kaie
忍者ブログ [PR]