スカっとした陽気で気持ちのいい1日だった。15日は満月だったが、そんな夜に表に出てみると月あかりの意外な力強さを知ることができる。月見という古から伝わる風習があるけれど、人工的な灯火がごく限られていた時代、こんな夜を迎えてひとびとの心が浮き立ったんだろうなぁと思う。
今夜はさっさと床に入ろうかと思っていたけれど、久し振りに1杯やりながらいくつかの話題について短く触れてみたい。BGMは藤本卓也の「相棒」である(話題とは関係なないが本当に流れているのだから仕方がない・笑)。
今夜はさっさと床に入ろうかと思っていたけれど、久し振りに1杯やりながらいくつかの話題について短く触れてみたい。BGMは藤本卓也の「相棒」である(話題とは関係なないが本当に流れているのだから仕方がない・笑)。
■政教分離と自民党の断末魔
15日。民主党が参議院本会議および同予算委員会の席上で政教分離問題について質問、与党側への揺さぶりをかけたという。「税制上優遇されている宗教法人が、選挙対策の中心拠点となって、政党以上の選挙を行なっているといわれている」(輿石東参院議員会長・山梨選挙区)というのは、いうまでもなく公明党の(支持)母体である創価学会について言及したものだ。この問題は、じつは多くのひとびとが思っているところであろうけれど、ごく限られた例を除けば不思議までに正面から追求されてきていない重要事案である。同党は、池田大作創価学会名誉会長や矢野絢也元公明党委員長らの国会招致を求めており、ことの次第によってはかなりの波紋を拡げる可能性があろう。個人的には、来たる総選挙を睨んだ党利党略以上のものではないのではないかと民主党の姿勢と実行力については疑いの目を持ってはいるけれど、やる以上は徹底的な追求を望みたい。
このブログでもたびたび紹介している弁護士の白川勝彦氏は、とうの創価学会と長きにわたって戦い続けている政治家のひとりである。氏のサイトを開けば、その戦いの真剣な理念が窺えてくる。いずれこの民主党の動きについての言及もなされると思うが、サイト中の「永田町徒然草」をはじめいくつかの文を読むと、創価学会と手を結んだ以降に崩壊の速度を早めた自民党の姿がわかる(それにしても。創価学会と手を握った小渕政権からこのかた、森〜小泉〜安倍〜福田〜麻生……すごい面々ですにゃぁ。ライト柳田〜ポンプ宇野〜晴れてます男〜川口たけお〜仲指P子……のほうがまだしもだ。わかるひとは少ないと思いますが。かくのごとし現在の自民党について、白川氏が表現した「断末魔」というのは正鵠を得ているように思う)。
■巨大翼賛政治化
そんな自民と民主とのせめぎあい。メディアのなかにはあからさまに近い形で民主の応援をしているムキがある。そうでなくとも、NHKなどは、ここ数年にわたり「2大政党制」がどうのとことあるごとに喧伝してきた。ある外国の大統領選挙をネタに、「2大政党制のダイナミズムですねぇ」といった具合にだ。あるいは来る総選挙に「政権選択選挙」との“意匠”を施し、事実上政権政党に及ばない勢力を切り捨てる動きがある。
たしかに、いままさに自公政権の終焉が目前に迫っており、対抗馬としての民主がそれなりの力を得ていることは事実だ。そういう意味で政権交替が実現する可能性は高いわけだが、だがしかし、「政権選択選挙」でない総選挙などそもそもあり得るのだろうかという疑問がまずひとつ浮かぶ。
いまひとつはその政権交替の正体だ。
乱暴を承知で書けば、自民と民主との政権争いなど、現状では派閥争いの亜型に過ぎず、たとえるならば田中角栄陣営と福田赳夫陣営とが争った“角福戦争”のごときシロモノではないのか(繰り返すが乱暴を承知の見方である)。世論調査を含む類似の報道では、「自民苦戦、民主大躍進か?」というのが流行のようだけれど、子細に数字をみてゆけば、予想議席のうえで自民が苦戦の様相にあるのは間違いないにしても、本質的な意味での民主躍進がありうるのかどうかについては疑問がある。有権者の多くもまた、現在の政権争いを醒めた目でみているのではないかと思うのだ。
この騒ぎの底には、「2大政党制」のお題目のもと、2大保守政党による巨大政権をつくりたいという力が働いているハズで、そここそが近い将来に向けての禍根になるのではないかと考えていたところ、以下のような記事を知ることができたので、参考までリンクしてきたい。
※「不公正な選挙報道に駆り立てる21世紀臨調の提言」
■産経の心ある報道
ネットのヘッドラインをみていたら、こんな記事があった。
※ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000542-san-soci
保育園が野菜畑にしていた土地が道路建設にかかったことから、大阪府が行政代執行を強行、敷地に植わっていた野菜類を撤去したばかりか立ち入りを禁止したという公の暴挙を伝える「産経新聞」の記事である。
いい記事だ。園児たちが一所懸命に育ててきたイモの収穫を間近に控えていたのに、わずかな期間すら猶予せずに代執行に及んだ大阪府。そのリーダーであるあの幼稚な橋下徹元タレント。あえて冷たく突き放せば、きみたちのお父さんお母さんが選んだ知事が強行したんだよとても言いたくなるけれど、それにしても子どもたちの人権すら無視したとんでもない横暴であることに違いはない(しかしある意味ではほかに代え難い教育になった可能性もある)。産経の記事は、子どもたちの哀しみだけでなく、教育の場と機会とを強奪した大阪府という視点が加味されており、評価したいわけだ。
で、せっかくこういう視点を持った記事が配信できる「産経新聞」である。たとえば成田空港における諸問題についても、同様の記事をつくってほしいと思った次第。
じつはもう1本記したのだが、あまりダラダラするのもなんなので別の日にアップします。
15日。民主党が参議院本会議および同予算委員会の席上で政教分離問題について質問、与党側への揺さぶりをかけたという。「税制上優遇されている宗教法人が、選挙対策の中心拠点となって、政党以上の選挙を行なっているといわれている」(輿石東参院議員会長・山梨選挙区)というのは、いうまでもなく公明党の(支持)母体である創価学会について言及したものだ。この問題は、じつは多くのひとびとが思っているところであろうけれど、ごく限られた例を除けば不思議までに正面から追求されてきていない重要事案である。同党は、池田大作創価学会名誉会長や矢野絢也元公明党委員長らの国会招致を求めており、ことの次第によってはかなりの波紋を拡げる可能性があろう。個人的には、来たる総選挙を睨んだ党利党略以上のものではないのではないかと民主党の姿勢と実行力については疑いの目を持ってはいるけれど、やる以上は徹底的な追求を望みたい。
このブログでもたびたび紹介している弁護士の白川勝彦氏は、とうの創価学会と長きにわたって戦い続けている政治家のひとりである。氏のサイトを開けば、その戦いの真剣な理念が窺えてくる。いずれこの民主党の動きについての言及もなされると思うが、サイト中の「永田町徒然草」をはじめいくつかの文を読むと、創価学会と手を結んだ以降に崩壊の速度を早めた自民党の姿がわかる(それにしても。創価学会と手を握った小渕政権からこのかた、森〜小泉〜安倍〜福田〜麻生……すごい面々ですにゃぁ。ライト柳田〜ポンプ宇野〜晴れてます男〜川口たけお〜仲指P子……のほうがまだしもだ。わかるひとは少ないと思いますが。かくのごとし現在の自民党について、白川氏が表現した「断末魔」というのは正鵠を得ているように思う)。
■巨大翼賛政治化
そんな自民と民主とのせめぎあい。メディアのなかにはあからさまに近い形で民主の応援をしているムキがある。そうでなくとも、NHKなどは、ここ数年にわたり「2大政党制」がどうのとことあるごとに喧伝してきた。ある外国の大統領選挙をネタに、「2大政党制のダイナミズムですねぇ」といった具合にだ。あるいは来る総選挙に「政権選択選挙」との“意匠”を施し、事実上政権政党に及ばない勢力を切り捨てる動きがある。
たしかに、いままさに自公政権の終焉が目前に迫っており、対抗馬としての民主がそれなりの力を得ていることは事実だ。そういう意味で政権交替が実現する可能性は高いわけだが、だがしかし、「政権選択選挙」でない総選挙などそもそもあり得るのだろうかという疑問がまずひとつ浮かぶ。
いまひとつはその政権交替の正体だ。
乱暴を承知で書けば、自民と民主との政権争いなど、現状では派閥争いの亜型に過ぎず、たとえるならば田中角栄陣営と福田赳夫陣営とが争った“角福戦争”のごときシロモノではないのか(繰り返すが乱暴を承知の見方である)。世論調査を含む類似の報道では、「自民苦戦、民主大躍進か?」というのが流行のようだけれど、子細に数字をみてゆけば、予想議席のうえで自民が苦戦の様相にあるのは間違いないにしても、本質的な意味での民主躍進がありうるのかどうかについては疑問がある。有権者の多くもまた、現在の政権争いを醒めた目でみているのではないかと思うのだ。
この騒ぎの底には、「2大政党制」のお題目のもと、2大保守政党による巨大政権をつくりたいという力が働いているハズで、そここそが近い将来に向けての禍根になるのではないかと考えていたところ、以下のような記事を知ることができたので、参考までリンクしてきたい。
※「不公正な選挙報道に駆り立てる21世紀臨調の提言」
■産経の心ある報道
ネットのヘッドラインをみていたら、こんな記事があった。
※ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000542-san-soci
保育園が野菜畑にしていた土地が道路建設にかかったことから、大阪府が行政代執行を強行、敷地に植わっていた野菜類を撤去したばかりか立ち入りを禁止したという公の暴挙を伝える「産経新聞」の記事である。
いい記事だ。園児たちが一所懸命に育ててきたイモの収穫を間近に控えていたのに、わずかな期間すら猶予せずに代執行に及んだ大阪府。そのリーダーであるあの幼稚な橋下徹元タレント。あえて冷たく突き放せば、きみたちのお父さんお母さんが選んだ知事が強行したんだよとても言いたくなるけれど、それにしても子どもたちの人権すら無視したとんでもない横暴であることに違いはない(しかしある意味ではほかに代え難い教育になった可能性もある)。産経の記事は、子どもたちの哀しみだけでなく、教育の場と機会とを強奪した大阪府という視点が加味されており、評価したいわけだ。
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レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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