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猫池罵詈雑言雑記帳
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 オリンピック競泳男子100メートル平泳ぎで、北島康介選手が2大会連続となる金メダルを獲得した。しかも世界新記録である。たまたまテレビの前に居合わせたので観戦していたものだが、シロウト目には出場選手のうち何人かはほぼ横並びといっていいレベルにみえ、彼らがいかにギリギリの力を出し切って結果を生んでいるかがわかるような気がした。
 レース後、「この瞬間をもう一度味わえただけでも幸せ。本当にオリンピックは楽しい」と勝利の喜びを表わした北島。これこそがアスリートだからこそ実感できうる“楽しみ”なのであろう。自分の力を存分に注ぎきることの楽しさというのは、もちろんスポーツの世界だけのことではないが、このトップアスリートの喜びの意味を、あの小説家崩れの反動右翼はどのように受取ったろうか。

 さて、夏真っ盛りであまりあれこれ考える気力も失せてくるのだが、自民党の閣僚がめずらしくもためになることを宣ったので、ちょっとだけ取り上げてみたい。  

 太田誠一農水相(衆院福岡3区)といえば、集団強姦行為をさして「元気があるからいい」と好意的発言をした“前科”を持つ痴れ者として知られるが、農水相として責任ある立場にありながら、食の安全問題について
「消費者としての国民がやかましくいろいろいうと、それに応えざるをえない」
「いまでも日本は安心だけれども、消費者や国民がやかましいから、さらに徹底していこうということでやっていく」
 とぶちあげ、問題発言として批判を浴びている。
http://jp.youtube.com/watch?v=kv-DEC_S5_o&feature=related

 いくつかの報道でご覧になった方がほとんどだと思うが、この発言はNHKの政治討論番組の席上で語られたもので、ようは「本当は食の安全問題などどうでもいいと思っているのだけれども、世論からの圧力があるのでやらざるをえない」ということであろう。
 じつは、この「やかましいから」という発言には、国民が政治に関わるうえで重要な意味が含まれている。いまさら断るまでもなく、歴代の自民党政権や現行の自創政権は大衆の側に立った政権ではない。財界や“宗主国”アメリカ合州国の要望には向き合う一方で、そのために自国民の生活や自由を差し出すことを積み重ねてきた反動政権である。そうなった背景のひとつには、たとえそんな政権であってもいざ選挙になればそれなりの支持を集めてきたことがあり、かつメディアとその受け手である大衆が批判のうねりを十分に起こしてこなかったことがある。ところが、ここにきて政権に対する批判が表面化してきた。職業差別などに関連する社会的格差の問題や医療保険をめぐる悪政、不景気にあって物価高騰のさなか、なんら具体的な手を打とうともしないその愚鈍ぶりに対して、批判の声が大きなうねりとなってきたのである。あいそをつかされる寸前にある。言い変えれば、やっとこさではあるが、民主主義社会としてとうぜんあるべき「やかましさ」が現代日本に蘇ってきたということでもあろう(*注1)。太田曰くの「やかましさ」というのは、世論にあるべきあたりまえの政権監視であり要求なのである。
 こうした世論である。いかに国民の側に立った政策を打ちたくない現政権にとっても、その要求に応えなければ存続すら危うい状況になった。太田発言の真意は、おそらくは自らの大敗がみえているきたる総選挙をにらんでいかに国民を誤魔化して行くかと言うところにあるのではないかと思うのだが、逆にいえばこれは政治を動かすヒントでもあるのだ。そう。悪政に対してはやかましくしてやる必要があるのである。「まっ、しょうがないっぺ」とだんまりを決め込んでいては、こういう痴れ者の類にムダメシを喰わせるだけである。真の意味で国民のために仕事をさせるべく、もっともっとやかましくしてやることだ。

 それにしても、このヒトは本当に政治家なのだろうか? 言い変えれば、政治のことについてきちんと勉強をしているのだろうか? そして、こんなていどの御仁を閣僚に座らせる政権とはなんなのだろうか……。
「社会主義の国である中国のように、まずいことがあっても隠しておいてよい国、消費者のことを考えないでもよい国とは違う」(太田氏)
 仰天ものの無知ぶりだ! 中華人民共和国が多大な課題や問題を抱えていることを否定することはできないが、日本の状況をざっとみてみるだけでも「まずいことがあっても隠しておいてよい」「消費者のことを考えないでもよい」という点では日本もまったく負けてはいない。ここにきて食品の偽装問題などが噴出しているけれど、これはそれだけのことが「まずいことがあっても隠しておいてよい」「消費者のことを考えないでもよい」とされてきたことの証明である。最近になって、自民党の傀儡主であるアメリカ合州国の原潜が放射能漏れを起こしていたことが明らかになったが、わが国の10回以上にわたって帰港するなか2年以上も放置されて隠されてきたことがバレている。これではわが国やアメリカも、太田曰くの中国とまったく一緒になってしまうではないか。このヒトは、中国が社会主義国だから「まずいことがあっても隠しておいてよい」「消費者のことを考えないでもよい」という国になっているとでもいいたいのかもしれないが、ああそれでは日本やアメリカも社会主義国家ということなんですかね(笑)。しかも、高村正彦外相の説明が事実だとすれば、件の毒入りギョウザ事件にさいして、とうの中国側と談合したうえで事実の公表を故意に遅らせてきたのである。

 社会主義のなんたるかもわからず、隣国についてもおそらくは新聞YSていどのレベルでしか知らず、もっと愚かなのは自国の状態がなにもみえていないことを自ら語っているともいえる。「食の安全というのは日本国内では心配しなくてもいい」というけれど、食料自給率4割という惨状のどこが「心配しなくてもいい」ということなのか。恐るべき感覚の持ち主である。これでどうして外交や政治ができるというのだろう。

 フクチャンは、この太田発言に対して「消費者がやかましいなんて言うんだったら、あんまり適切な言葉ではないと思う」と語ったという。確かにあんまり適切な言葉ではなかっただろう。終焉目前にある政権にとっては、だが(*注2)。



*注1:
 環境に対する意識など、その施策を含めて進歩しつつある面はわが国にいくつもある。たとえば都心の河川や海の水質などは30年前に比べて格段に改善されたともいえるし、工場の排出規制などはそれなりに厳しくされている。だが、それら施策の原点となったのはほかならぬ世論の声ではなかったか? それに応え実行の道筋をつけることでは行政や企業の力が必要ではあるが、「おかしいのではないか」という世論からの訴えがあってこそひとつの段階を超えたのだといえるのではないだろうか。
 現在、さまざまな部分で世論から逆行する政策が蔓延しているが、これを変えるのはやはり世論の声であり圧力であるということが、農相のとんでも発言からもよくわかった。


*注2:
 内閣改造(怪造?)直後にめでたくも数ポイントばかりの支持率を上げたらしい福田政権だが、たとえわずかだとしてもこんなものでどうして支持率が上がるのかがさっぱり理解できないというのはさておいて、例の「ナチス発言」をした麻生某やこんな痴れ者農水相をただちに更迭するぐらいのフットワークでもあれば、いくらかは評価を得たのではないかと思うんですがねぇ、フクちゃんよ。
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