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猫池罵詈雑言雑記帳
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 憲法改定を前提とするその手続きとしての国民投票法案が衆議院本会議で可決に向かい、成立へ向けて詰めの段階にある(12日)。
 そんな切迫したなかにも拘わらずごく一部を例外とする大半の“報道”は、あたかもあらすじがすでに決まっているかのごとく表向きのできごとを伝えるのみで、国家……国民にとっての一大事を目前にして、無気味なまでに淡々としたものばかりが目につく。いわく、あの話はこれこれになりましたのごとく、どこか他人ごととも感じられるお知らせが。NHKが大リーグに移籍した松坂大輔投手の番組宣伝に過大な枠を割き(松坂に限らず、これはオレも気になっていた)、どこぞのカン違いした男が苦言の類を呈したらしいが、そんな介入もどきの話は別としても、本来ならば最低でもNHKの松坂と同程度以上には報道されてしかるべき大問題だということを、報道する側のみならず国民の側が気がつくべきである。

 そういう乏しい広報あるいは不完全実況中継の類によれば、国会のほうは、いちおうは紛糾しているムキもあるという。自創組がこしらえた与党案に対して、本質的にはどこが違うのかさっぱりわからない民主党案とやらを持ち出し“抵抗”している民主。対案は結構だけれど、前提となるのが同じく改憲であり、しかも9条がねらい撃ちされているあたり、与党と同じ方向を向いて“審議”にあたっている民主というのは、なんとも摩訶不思議な存在だといえよう。護憲を是としている共産・社民の両党が数のうえで著しく力を落としている現状からすれば、そんな民主であろうともすがりたくなるのかもしれないけれど、ちょっとでも冷静にみてみれば、同じ意見の者同士がなにをやってるんだということに気づかされてしまう。結果のみえたお粗末きわまる茶番といっていい。そんなものでもないよりはマシという状態こそ、じつは嘆かわしいのであるが。


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 都知事にはあの団子のおとっつあんが3選を果たした。この当選そのものは、こう言ってはミもフタもないけれど、予想どおりではある。もっとも、得票率に関していえば、予想をはるかに超えるものではあったが。
 選んだのは、都民の有権者である。どうしてかは図り知れない部分があるけれど、団子都政を続けさせたいだけのなんらかの意図があってのことであろう。幸いにしてオレは都民ではないし、「どうぞご勝手に」と冷たく言い放ちたい気分ではあるが、東京都を筆頭とする今回の地方選の一連の結果が国政に影響を及ぼす可能性はあり、累が及ぶという点ではその尻拭いをさせられるのは都民だけではもちろんない。そういう意味では、「どうしてくれるんだ?」と胸ぐらのひとつにでもつかみかかりたい気分にすらなってくる。・・・ということで、嘆きのつぶやきを。  


「東京新聞」の世論調査によれば、団子のおとっつぁんが優勢だという。もちろん都知事選の話である。
 投票日を目前にして、どうにも暗澹たる気分になってくるが、最有力対抗馬と目されている浅野史郎氏も、話を聞いてみれば単に団子じゃないというていどの違いしかみられない面もあり、現状の動向はさもありなんかなという感じもする。もっとも、劇的な方向転換を望むひとびとがどれだけいるのかということを想像すると、浅野陣営の方針が必ずしも間違っているとは言い切れないのかもしれない。しかし、それなら団子で結構という層があるていど以上にあることは十分に考えられ、そんなあたりも調査動向に影響している可能性もある。  




 寝台特急に乗って、札幌までの行程を取材にでかけてきた。まさに“みちのり”であって北海道や沿線を取材してきたわけではないところがミソだが、せっかくなので帰路につくまでの短い時間を使って函館本線の小樽〜倶知安〜長万部(通称・山線)を乗り降りしてきた。
「今年みたいな雪のない冬はなかったね」
 と駅の掃除のおばさんが笑っていたが、それでも核心部となる倶知安付近はまだまだ冬の様相ではある。山頂こそは雲に隠れていたけれど、雪原に腰を据える後方羊蹄山の山容はちょっとした眼福だ。
 小沢をはじめ、ニセコ、昆布、目名、熱郛で途中下車。洗練された現代の寝台特急も楽しかったが、か細いローカル線の味わいもまた捨て難いものがあった。


■売春宿よ、ありがとう。
 友人の女性とあれこれ話で盛り上がっていたとき、
「『オレのは大丈夫だからさ』とか言いながら避妊をしようとしない男がいるんだよ。『大丈夫』ってなんなのよと思うけど、そういう男は相手にしたくない」
 と自らの性体験(?)について宣った。
 これは、仕事の進行状況だかなんだかを心配されたのに対して、
「大丈夫だよ!」
 となにも考えないふうに応えた言葉尻をつかまえたうえで面白おかしくからかったものだが、ようは「口だけの“大丈夫”なんて信用できない」といったところでもあろう(*注)。

 法(きめごと)の見直しは常に必要であろう。そこに法があっても、その枠にかからないか、あるいはかからないように解釈されているかなどの理由で、運用ができなかったりすることもあれば、まるっきり想定されていなかった事態に対応する必要に迫られることもあるので、社会的状況に応じて新たなきまりをつくる必要もある。法治国家にあっては当然のことである。実際問題、法の隙間を縫うようにして犯罪が行使されたり、犯罪ギリギリの“脱法行為”もさまざまな分野にあることから、新たな立法や改正によってある種の犯罪に対応していく必要を認めないわけにもいかないだろう。

 閣僚を含む国会議員らの間に不透明な経理がまかり通り、目黒区議会(東京都)などの自治体にあっても類似する“放慢経理”(明らかな不正を含む)の実態が明らかになるなか、一部の自治体では議員の経理を透明化する議案が続々と提出され、可決される状況にある。きまりをもって正すのもときにはいいかもしれない。しかし、ようは「議員がズサンで、それが大衆にバレたのでそれらしいきまりをつくろう」というものではないかと思うが、そんなニュースの類に接すると、この国の蔓延しているモラルの欠如さ加減をあらためてみせつけられる感じがしてならないのである。

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自己紹介:
 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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