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猫池罵詈雑言雑記帳
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 このところ、半ばカンヅメに近い状態で仕事に勤しんで(?)いたが、この土曜日は久々に里山歩きとドライブとを楽しんできた。この季節にしては珍しく空気が霞んでおらず、山頂──といっても地元・房総でのことなのでせいぜいが300メートルほどだが──から眺める東京湾などの風景はわりとスッキリとみえて、それなりに気分転換になったものである。
 しかし道路の混み具合には若干ヘキエキとさせられた。たとえば、京葉道路南部では午前中で十数キロの渋滞に及び、夕方に聞いたラジオでは、各地の高速道路で軒並み大ラッシュなみの混雑が報告されていたから、せっかくの休日に散々な目に遭われたひとも多いに違いない。運転してくれた友人も、ちょっと余計にくたびれていたハズだ。

 この日の混雑にはいくつかの要因があったのであろう。なによりも春の連休であり、彼岸であり、土曜日の関東地方では行楽日和に恵まれていた。つまりはそういう日だったのである。報道によれば、アクアラインなどでの混雑はかなりの規模だった模様で、あの閑散道路が数キロにおよぶ渋滞になっているなどという道路情報を耳にしたのもいつ以来だったかと思う。ただし、これは28日から導入される予定だという高速道路料金の限定割引が先取りされて実施されたことが大きかったらしく、一時的な繁盛にすぎなかったようだ。
 アクアラインの通常の通行料金はべらぼうで、それが3分の1にまでディスカウントされるとなれば、「じゃぁいちどぐらい走ってみるか」と思うひとがいてもおかしくはないが、なんだか寂しいなという気がしてこないだろうか。買い物にせよ乗り物にせよ、こうした割引がありがたいことには変わりはなく、「せっかくだから」といった類の気持ちはよくわかるつもりだけれど、こうして値下げされたとたんにひとびとが殺到するというさまをみせつけられると、どうしても主体性の乏しさが感じられてならないのである。この日ぽっきりの“おまつり”であったならともかく、いとも簡単に操られてしまうんだなぁという印象がぬぐえないからだ(本当は、買い物のバーゲンなどとは同列にできないのだが、くどくなるので割愛する)。

 この例だけでなく、高速道路の割引は割引対象者や曜日などが限定的とはいえそれなりに好評を得ているらしい。それはそうであろう。たとえば、新幹線の特急料金が「上限1000円」なんていうことになったらということを想像してみれば、その効果のほどがオレにだってわかる。ましてや行楽シーズンの到来だ。高速道路がその値段なら、ふだんは鉄道でも今年はクルマででかけてみようと思っても不思議ではない。だが、ホントにこれでいいのか?
 ひとつは、昨年のいまごろマスメディアはなにを連呼していたか。たとえば「エコ、エコ」と意味もなく騒ぎ立てていたハズだ。“CO2”(なぜもっとわやりやすく「二酸化炭素」と言わないのだろう?)を減らせだのとしたり顔で騒ぐのがタレ流しにされている日常ではなかったか? そのなかで、さしずめマイカーなどは“害悪”とまでされていなかったのか。
 ちょうどガソリン関連税の問題で国会が紛糾しているさなかであった。空前ともいえる原油価格高騰のあおりを受けてガソリン小売り価格がハネ上がり、さまざまな面で不便が生じていたというのに自創政権は採決を強行、国民の願いに反する政策を堂々と実行したそういう時期であった(まさか……忘れたひとはいないよな?)。この価格高騰と「エコ」騒動とが手を結び、「ガソリンが高ければクルマに乗らないから環境にいい」などというたごとが首相から飛び出すというオマケまでついたが、いまやこのていたらくである。当ブログでも件の「エコ」騒動に対して疑念の目を向けてきたが、まさにそのとおりになりつつあるようだ(「エコ騒動の向かう先?の巻」ほか)。

 誤解を避けるために書き添えておくと、クルマを使うことがすなわち環境汚染につながるなどとまで強弁をするつもりはない。また、現状の高速道路の料金が妥当なのかという点についても疑問は持っている。問題は、この国の根無し草ぶりなのである。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。流行語にすぎない「エコ」とやらと真意不明の値下げに殺到するひとびと。今回の割引施策の背景に、国土交通省の天下り財団の思惑がからんでいるという報道もある(「「国交省」天下り財団がブクブク太る仕組み (ゲンダイネット)」)が、高速道路限定割引の条件になっているこの“便利な”ETCにしても、本当に自分にとって必要なのかについてもっと深く考えてみてもいいのではないか。これまでマイカーにつけてこなかったのは、さして必要だと考えてこなかったからではないのか?

 いまひとつは、国の交通機関というのはマイカーだけでないという点である。ここには同じ道路をゆく路線バス網もあれば鉄道もある。高速道路との競合関係にあるカーフェリーだってあるし、航空もあるのである。にも関わらず国が高速道路に肩入れをすることの不思議。しかも、もとは旧国鉄などと同様に国民共有の財産であったハズの高速道路が、いつの間にか株式会社となっており、それなのに国が優遇しようよいうのがいまの情況なのだ。しかも財源およびカネの流れときたら、

[この助成金、もとはドライバーから徴収したカネなのである。
「助成金の出どころは、国交省の天下り法人『高速道路交流推進財団』です。かつて高速のSAやPAの独占事業で莫大な利益を上げ、民営化後は道路会社にこれらの施設を売却、380億円もの巨利をむさぼっていたことで問題になった。昨年1月、国会で追及された冬柴国交相(当時)が、2013年での解散を決め、『資産は高速利用者に還元する』とブチ上げたが、今回の助成金は最大50億円。380億円には程遠い金額です」(霞が関事情通)
 だから、車載器購入者は約4分の3が自己負担だ。還元額が全然足りない。
 しかも、この助成金によって別の天下り財団が肥え太る(以下略。リンク記事より引用)]

 というわけだ。つまり、平等に扱われるべき公共交通機関にあって、たったひとつをエコヒイキするだけの理由があるということなのであろう。こんなまやかしの値下げを歓迎するのは結構だけれど、同時に失うかもしれないなにかについて、もうちょっとは考えをめぐらしてもいいのではないだろうか。



*おまけ:
 少し前にJR東日本の運賃誤表示について触れた(「鉄道運賃の話の巻」)が、こんどはこんな報道があった。

「210円のはずが500円…スイカ・パスモで遠回り運賃 (読売新聞)」

 記事は、「Suica」「PASMO」などのICカード乗車券で改札を通過するさいに機械による読み取りが失敗するケースがあり、その結果、知らぬ間に割高な運賃が引き落とされているというものである。これは、複数の鉄道会社間での乗継ぎを含むさいに、発生する可能性がある現象らしいのだが、実際に利用した区間ではなくより長距離な運賃が自動的に計算されてしまうというのだから利用者にとってはたまったものではない。機械のすることだから、JRという“一流企業”の商品だからと安心して使っていたら知らず知らずにソンをさせられかねないわけである。しかも、JR東日本らはこの現象については2年前にはすでに把握していながら、対策を取ってこなかったという。なおかつ、乗客の申し出があってはじめて対応するというのだから、なんとも居丈高な商売である。厳密には運賃の誤表示や不当収受とまではいえないかもしれないが、自社の商品で明らかになっている“バグ”を放置したまま利用者にきちんとした告知をしてこない会社というがJR東日本の正体ということなのであろう。オレはこうしたIC乗車券購入を拒否しているが(ソウルでは使っているが、こちらは仕組みからしてJRとは異なる)、今後同社を利用する場合は、距離の長短に関わらず事前に運賃・料金を算出して正当な防衛をすることにした次第。簡単にいえば「信用できない」ということである。
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